トップページ取組み・活動THE DRUGSTORE STORY 「ドラッグストアで生まれた幸せの物語」#12

#12:長い間

 ある日、お客様から商品のご注文を頂きました。
いつも来てくださっている顔馴染みのお客様で、注文を頂いた商品は食事の代わりになるゼリ1120個でした。
その商品が入荷し、お客様に入荷のご連絡をしたところ、近日中にご来店してくださるとのお返事でした。

 連絡をしてから1週間、10日が過ぎてもお客様は来店されませんでした。
いつも来てくださるお客様なので不安に思い再度連絡したところ、ご家族が電話に出られ、ご本人は体調を崩して入院してしまったとのことでした。
翌日、お客様ご本人からご連絡があり、注文したのに取りに行けない旨の謝罪と必ず取りに行くから、というお願いをされ電話を切りました。

 長い間(約1年)、ご注文の商品はずっとご注文商品棚に置きっ放し。
期限もある商品でしたが、お客様の「必ず取りに行く」という言葉を信じ、常に新しい商品(期限の新しい物)と入れ替えをしていました。
いつ取りにいらしてもいいように……。
約1年後、お客様は体調も戻ったご様子でご来店されました。
「長い間、取りに行けなくて申し訳なかった。賞味期限はもう切れちゃってるよね」
「いいえ。お客様が必ず取りに来てくださるとおっしゃったので、常に新しい商品に入れ替えていました。ご安心ください」

 「長い間ありがとう」
とお客様は泣いて喜んでくださいました。

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